
アニーズパントリーとは : 愛犬への想いから生まれたプレミアムフードブランドの物語
Table of Contents
「愛犬にはより良いごはんを食べさせてあげたい」そう思う飼い主さんは多いのではないでしょうか。
それは海を超えても同じ。
いま、シンガポールで多くの飼い主さんから高い支持を得ているフードブランドが「アニーズパントリー」です。
アニーズパントリーは、犬本来の食事を再現したフレッシュフードで、犬の健康を第一に考えて丁寧に作られています。
ヒューマングレードの新鮮な食材だけを使用し、添加物は不使用。人間の食品と同じ衛生管理の工場で丁寧に製造されるなど、品質面や安全面にも徹底したこだわりがあります。そんなアニーズパントリーは、小さなキッチンから始まりました。
愛犬を想うひとりの飼い主の大きな挑戦の物語をご覧ください。
アニーズパントリーは愛犬との日々が原点で誕生したブランド

創業者であるヴィンセント氏が最初にサモエドの『アニー』を迎えたのは、オーストラリアで暮らしていた頃のことでした。
その後、『アーサー』が家族に加わり、2頭との暮らしはより大切な時間となります。この2頭との暮らしこそが、アニーズパントリーのすべての原点です。
「愛犬たちは、市販のフードには見向きもせず、元気がないように見えることもありました。しかし、新鮮な手作りごはんを与えると、嬉しそうに食べ、尻尾を振る姿が見られたのです。もともとブランドを立ち上げるつもりはありませんでした。
ただ、アニーとアーサーにとって本当に良いごはんを作りたい、健康でいてほしい、そして毎回の食事を心から楽しんでほしい——その一心でした。
ヴィンセント
「そんな思いで作ったごはんがきっかけとなり、やがて友人たち、さらにその友人たちからも「うちの犬にも作ってほしい」と声をかけられるようになりました。そうして自然と「アニーズパントリー」が生まれたのです。」
アニーズパントリー の名前に込められた想い~アニーとアーサーからの贈り物~

アニーズパントリーという名前は、ヴィンセント氏の愛犬「アニー」と「アーサー」への想いが込められています。
ヴィンセント
「アニーとアーサーは、私たちにとってかけがえのない家族の一員である愛犬です
アーサーが家族に加わったのは、アニーが4歳のとき。彼らへの敬意と愛情を込めて、『アニーズパントリー』という名前をつけました。」
アニーとアーサーとの暮らしは、単なるペットとの生活ではありません。
現在アニーは10歳、アーサーは6歳になりますが、家族の誕生日や記念日、引越しや旅行、日常の節目に至るまですべての時間が2頭が中心に進んでいます。
そんな日常の中で培われた深い愛情や想いこそが、アニーズパントリーの原点です。
Instagramでは、アニーとアーサーが生き生きと暮らしている様子を見ることができます。
アニーズパントリーというブランドに込められた温かさや丁寧さ、そして愛犬たちとのかけがえのない日々の一端を、ぜひご覧ください。
生食との出会いが変えた日常~愛犬たちの嬉しい変化を実感~

ヴィンセント氏が生食フードに出会ったのは、アニーを迎えたときにブリーダーから「生食」という食事法を紹介されたのがきっかけでした。最初は驚きましたが、信頼しているブリーダーということもあり、ヴィンセント氏は試してみることにしたのです。
初めての生食体験が教えてくれたこと

最初にアニーに与えたのは、チキンウィングやビーフブリスケットといったシンプルな食材でした。生後3か月で迎えたときから、生食を取り入れることにしたのです。
ヴィンセント
「ブリーダーへの信頼がきっかけで好奇心が湧き、自分たちでも調べ始めたところ、学べば学ぶほど「理にかなっている」と納得するようになったんです。」
犬はもともとオオカミを祖先に持ち、生の肉を中心とした食事をしていた歴史があります。
もちろん、現代の犬は進化の過程でオオカミそのものの食性とは異なりますが、限りなく肉食に近い雑食であることや、肉や魚の消化を得意としていることは変わりません。
そうした背景を知ることで、生食は特別な食事法ではなく、むしろ犬にとって自然で健全な選択なのだと実感できるようになりました。
試行錯誤の末に生まれたレシピ

もともと市販のフードに不安や違和感を覚えていたヴィンセント氏は、生食に可能性を感じました。
しかし、すぐに理想のレシピができたわけではありません。
インターネットで調べても、情報が入り混じっていて何が正しいのか分かりにくい状況でした。
そこでヴィンセント氏は、基礎からしっかり学ぶためにDogs Naturally Pro の「高度栄養学と生食コース(RDFN)」や「高度犬栄養学コース(ACN)」に参加したのです。
ヴィンセント
「体系的な学びに加え、愛犬たちでの試行錯誤、そして栄養バランスを徹底的に意識することで、常識も取り入れながら少しずつレシピを洗練させていきました。」
出会った人たちからの声で違いを実感

アニーとアーサーはずっと生食で育ってきたため、一般的なフードから切り替えたときのビフォー・アフターはわかりません。
しかし、アニーとアーサーに出会った人たちからは、驚きの声が後を絶ちませんでした。
よく聞かれるのは、
「どうしてこんなに毛並みがふわふわなの?」
「この年齢でまだこんなに元気なのはなぜ?」
「どうやって肌をそんなにきれいに保っているの?」
といった質問です。
これらは、生食に取り組む多くの飼い主さんが実感している一例にすぎません。
オンライン上でも、フレッシュフードや生食に切り替えたことで実感した体験談が何千件も見られます。
シンガポールの公式サイトにも、同じような実感をした偏りのないレビューがたくさん寄せられているので、ぜひご覧ください。
アニーズパントリーの挑戦と成長の軌跡~より良いものを犬に届ける使命感~

アニーとアーサーのために始めた手作りごはんは、やがて友人や知人、さらにその先の飼い主たちへと広がっていきました。
いまでは、シンガポールで暮らす1800頭以上の犬たちがアニーズパントリーの生食フードを食べており、日本でも徐々にファンが増えています。
これだけを聞くと順風満帆に見えますが、その道のりは決して簡単なものではありませんでした。
困難を乗り越えたアニーズパントリーの挑戦

シンガポールには、農業がほとんど存在しません。そのため、食材のトレーサビリティを確保するのは非常に困難を極めました。しかし、ヴィンセント氏は「本当に良いものを多くの犬に届けたい。」その想いから一切妥協することなく、信頼できる農場から高品質な食材だけを仕入れることに尽力したのです。もちろん、食材の調達だけでなく、コストや製造工場の課題もありました。
ヴィンセント
「シンガポールは食品製造に適した環境とは言えず、私たちは成長に合わせて3度も施設を移転しなければなりませんでした。
稼いだ資金はすべて、より広い施設やより良い設備への投資に充てました。これらは最大のチャレンジであると同時に、今日の私たちを形作る基盤にもなったのです。」
成長の裏にある信念

アニーズパントリーが大切にしているのは、「犬にとって本当に良いものを届ける」という使命感です。
ヴィンセント氏はペットフード業界を知れば知るほど、利益優先の企業が多く、犬が本当に必要としている愛情や栄養にほとんど目を向けていない事実を目の当たりにして衝撃を受けました。
ヴィンセント
「もともとは「愛犬たちにもっと良いごはんを食べさせたい」という想いから始まったことでしたが、今では「犬たちのために声を上げたい」「リアルフードを取り戻したい」「愛犬たち、そして私たちがごはんを届ける犬たちに、心からの愛情と本当の栄養を届けたい」という使命へと変わっています。」
こうしてアニーズパントリーは単なるフードブランドではなく、犬と家族を支える存在として、日々進化し続けているのです。
アニーズパントリーの特徴とこだわり~安心で作るプレミアムフード~

アニーズパントリーは、犬の健康に配慮した栄養バランスはもちろん、食材や製造方法にも徹底的にこだわり、愛犬が安心して食べられるプレミアムフードを作っています。
妥協しない品質へのこだわり

大切な家族である愛犬の口に入るものだからこそ、食材の品質や衛生管理、健やかな毎日のための栄養バランスに妥協はありません。
ヴィンセント
「すべてはフリーレンジ(放牧)、非遺伝子組み換え、そしてもちろん実際に使っているのは人間用グレードを超え、レストランでも使われるような高品質の食材です。」
さらに、骨の扱いにも細心の注意が払われています。
骨は栄養面でもデンタルケアの面でも重要ですが、小型犬から大型犬まで幅広く対応するためには、粗さや挽き方を工夫する必要がありました。
ヴィンセント
「骨をどうすれば適切に挽けるかが最大の課題でした。粗すぎれば小型犬には危険、細かすぎればペースト状になってしまいます。適切な設備と工程の微調整で、安全かつ効果的な食事を作り上げました。」
このように、アニーズパントリーは原材料の選定から調理工程まで細部にこだわっているのです。
安心と安全のために徹底した配慮

もちろん、安心と安全のための配慮も徹底されています。
ヴィンセント
「私たちの強みは「透明性」です。実際に何が入っているのかが一目で分かります。(正直、見た目はいつも美しいとは限りませんが…😅)
それこそが大切な点であり、ドロッとしたペースト状でもなければ、正体不明のものでもありません。」
ヴィンセント氏は、アニーとアーサーに食べさせられないものは絶対にアニーズパントリーのごはんには入れないと語ります。
こうしたさまざまなこだわりが、安心して愛犬に与えられる食事を支えているのです。
アニーズパントリーが目指すもの~犬と家族の本物の幸せ~

アニーズパントリーは、ただのペットフードブランドではありません。愛犬とその家族が、本当に幸せになれる食事を届けることを目指しています。現在は生食フードでの提供ですが、加熱派の飼い主さんにも安心して選んでもらえるようにと、「軽く調理したシリーズ」の導入に取り組んでいます。
アニーズパントリーを届けたいのは、愛犬を家族として大切に思うすべての飼い主さん。
ヴィンセント
「ただお皿を満たすことではなく、「何を食べているのか」に心を配る人たちへ。生食をこれから始める方も、すでに信じて取り入れている方も、私たちの使命は「愛犬のために最良を望むすべての人」にフレッシュフードを身近にすることです。」
犬は無条件の愛を注いでくれる存在です。
人間のように「食べる・食べない」を選べない犬にとって、毎日の食事は健康や幸せに直結します。だからこそアニーズパントリーは、犬と家族の幸せを支えるために進化を続けるのです。
アニーズパントリーから日本の飼い主さんへ

アニーズパントリーが製造拠点を日本に移し、日本で販売しようと思ったのは、日本には犬を家族として大切に思い、食事や健康にこだわる熱心な飼い主さんがいると感じたからです。また、日本は品質を大切にする文化があり、素晴らしい地元食材もあります。新鮮な生食フードのメリットを広めるとともに、アニーズパントリーをさらに成長させる場として日本を選んだそうです。
ヴィンセント
「私たちは、愛犬のための“本物のフレッシュフード”の違いをぜひ体験していただきたいと思います。
アニーズパントリーでは、愛情と配慮、そして妥協のない品質をすべてのごはんに込めています。なぜなら、犬は家族であり、私たちにとってそうであるように、皆さまにとってもそうだからです。
あなたと、あなたの大切な愛犬と一緒に、この道を歩んでいけることを願っています。」
アニーズパントリーで愛犬の笑顔と幸せが、毎日続きますように。