
犬のエイジングケアは何歳から?老化のサインと知っておくべき基本ケア
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私たち人間よりもずっと早いペースで生きているわんちゃんたち。
気がつくと顔には白髪が交じり、軽々と乗っていたはずのソファになかなか登れない…。そんな光景を目にすることもあるでしょう。
そうなると、愛犬のために何かできることはないかと、フードやサプリについて悩んだりしますよね。
そこでこの記事では、「エイジングケアは何歳から?」「何をすればいいの?」などの、犬のエイジングケアの基本について解説します。
愛犬がいつまでも若々しく元気でいられるような基本的なポイントが詰まっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
今、愛犬に必要な「エイジングケア」とは

犬のエイジングケアとは、年齢による様々な変化に寄り添い、食事や生活環境などを見直すことを言います。
例えば、老犬用のフードに切り替えたり、ソファやベッドの前にステップを置いて登り下りしやすくすることもエイジングケアです。
ただ、老化のスピードは個体差が大きく、必要なケアも愛犬によって異なります。まずは、エイジングケアを始める年齢や主な老化のサインを確認してみましょう。
エイジングケアを始める年齢

実はエイジングケアを始める年齢に決まりはなく、成犬のうちから始めても早すぎることはありません。遅くても、愛犬がシニア期に入る年齢を目安にスタートしましょう。
シニア期に入る年齢は犬種によって多少異なるので、以下を参考にしてください。

ただし、上記はあくまでも目安です。先ほども言ったように老化のスピードには個体差があります。そのため、年齢と合わせて「老化のサイン」も参考にしましょう。
主な老化のサイン

犬の老化のサインは、容姿や行動の変化として現れます。以下が主なサインです。

このような変化は急激に起こるというよりも、日々少しずつ進んでいくことが多いです。そのため、忙しい毎日の中ではときに見過ごしてしまうこともあるでしょう。
ですが実際にはどれも放っておいて良いものではなく、早めのサポートが大切です。早く気がつけば、そのぶん状態の悪化を防ぎやすくなり、愛犬の負担軽減にもつながります。また、病気を早期に発見できることがあるかもしれません。
愛犬の変化に敏感に寄り添ってあげることで、シニア期がより幸せなものになると覚えておきましょう。
それでは、具体的なエイジングケアの方法をご説明します。
愛犬のために押さえておきたいエイジングケアの基本

犬のエイジングケアの基本は、環境・食事・運動・デンタルケア・健康診断の5つのポイントに分けられます。
愛犬の暮らしをトータル的にサポートすることが大切なので、ぜひ順にご覧ください。
1.体に負担のない、清潔で安心できる環境をつくる

愛犬の過ごす部屋を以下のように整えることで、身体的にも精神的にも負担の少ない環境になるでしょう。

シニア期に入ると、筋力の低下や関節・内臓の病気などが関係して足の踏ん張りがきかなくなることがあります。
足腰に負担をかけず、転んでも怪我をしづらい環境をつくることが大切です。
また、視力や聴力、認知機能、体力の低下などへも備えなければなりません。移動に無理がなく、愛犬が安心して過ごせる部屋を維持するようにしましょう。
そして介護が必要になったときには、サークル等で行動をある程度制限することも必要です。
サークルの利用は愛犬が安全に過ごしやすいだけでなく、トイレの失敗が増えても掃除がしやすいため清潔な状態を保ちやすいですよ。
2.体調に寄り添ってフードやサプリを選ぶ

シニア期は代謝が低下していき、健康トラブルのある犬も増えてきます。そのため、太りにくく、若々しさの維持をサポートする栄養素が豊富なフードがおすすめです。

また、成犬期以上に愛犬に合わせたフード選びが重要になります。本当に今のフードが合っているのか、食いつきやうんちの状態などから見直してみましょう。
特に大切なのが、必要な量を食べ切れているかどうかです。
食事の量が少ないと、健康を維持するための栄養素が不足してしまいます。
できるだけ病気を防ぎやすくするために、また病気を発症してもうまく付き合っていけるように、必要量をしっかり食べ切って体力をつけておくことが重要です。
また、シニア期はこれまで平気だったちょっとしたことでも体調を崩しやすくなります。愛犬の様子には常に気を使い、その都度食事内容を見直してみましょう。
フードだけでは不足しやすい栄養素は、サプリメントで与えるのもおすすめです。
3.無理のない範囲で適度に運動をさせる

シニア期に入ると活動量が少なくなり、あまり歩きたがらない犬も増えてきます。短時間でもいいので毎日散歩に行き、できるだけ筋力維持に務めましょう。
動くのが難しい愛犬には、カートや抱っこでのお散歩でも構いません。外の空気に触れることは認知機能の健康維持にもつながります。
また、飼い主さんと一緒に遊ぶ時間もつくってあげましょう。
おもちゃに興味を示さなくなった愛犬には、おやつを使ってゆっくりお座りや伏せを繰り返すだけでも構いません。シニア犬にとってはそういった遊びも立派な運動になります。
激しい動作である必要はないので、愛犬に無理のない範囲でスキンシップを取りながら体を動かすようにしてください。
スキンシップと適度な運動は、愛犬の心と体を若々しく保ち、健康を維持するために欠かせません。飼い主さんにとっても充実した時間になるはずですよ。
4.デンタルケアを習慣化させる

実は、3歳以上の成犬の約9割が歯周病を患っていると言われています。歯周病は重症化すると心臓や腎臓など全身に影響する可能性があるため、できれば朝晩のデンタルケアを習慣化させましょう。
デンタルケアを怠り、歯石や口臭を放置すると、歯周病がどんどん悪化していきます。
歯のぐらつきや歯茎からの出血も珍しくなく、免疫力の低いシニア犬は細菌感染のリスクが高いため注意が必要です。
ひどい時には、歯周病により顎の骨が溶けたり頬に穴が開いてしまうこともあります。
対策には歯ブラシを使った歯磨きが最も効果的ですが、難しい場合は口内ケアサプリメントなどを利用するのでも構いません。
また、デンタルケア用のおやつや、生食を取り入れることも清潔な口内環境を保つ対策のひとつです。少しずつでも良いので、毎日デンタルケアを続けましょう。
5.定期的に健康診断を受ける

シニア期の愛犬の体内では、目には見えない変化が起きています。そのため、半年に1回は健康診断を受けて体調を確認しましょう。
健康診断では、血液検査や尿検査、レントゲン、超音波検査などを行ってトータルにチェックをしてくれることが多いので、病気の早期発見につながります。
また、症状が現れる前の段階で異変に気づける可能性も高まるので、食生活や生活習慣の見直しで対応できることもあるでしょう。
もし、健康診断の費用面が気になるようであれば、血液検査だけでも良いので受けておくと安心ですよ。愛犬の体調によっては、2週間に1度のペースで血液検査を行っていても数値が大きく変わることもあります。
穏やかなシニア期を過ごすためには、健康診断が鍵と言っても過言ではありません。
ハイシニア期への心構え

ハイシニア期は高齢期とも呼ばれ、シニア犬の中でも特に高齢の犬を指します。
個体差はありますが、一般的には小型〜中型犬では12歳以上、大型犬では9歳以上がハイシニア期と言えるでしょう。
この時期は、移動や食事や排泄などに介護が必要になることも増えてきます。徘徊や昼夜逆転なども珍しいことではなく、介護は決して楽なものではありません。
満足に眠れない日が続けば、飼い主さんも肉体的・精神的に辛くなることもあるものです。ですが、大変なぶん幸せな時間でもあります。愛犬への愛情と感謝を込めて、最期まで穏やかに過ごせるようサポートしてあげましょう。
まとめ

犬のエイジングケアは、遅くとも小型犬なら7歳以上、大型犬なら5歳以上を目安にスタートしましょう。
愛犬に負担なく暮らせるような環境を整え、シニア期に負担のかかりづらい食事を選ぶようにしてください。
また、適度な散歩とスキンシップで運動量を維持することも大切です。
そして毎日のデンタルケアと定期的な健康診断は、病気の予防や早期発見につながります。
このようなエイジングケアを続けることで、いつか訪れるハイシニア期への心構えも自然にできてくるでしょう。
大切な家族である愛犬のために、今できることから始めてみてください。